MAGAZINE HOUSE MOOK BRUTUS特別編集 合本 危険な読書
マガジンハウス / 2019年08月16日 / 全215ページ
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ある人は言った。
この世に本は2種類しかない、
読むに足らない本か、読んでもロクなことにならない本。
宗教改革の立役者として知られるルターは
聖書を唯一無二のよりどころにして、読み込んだ。
丁寧に、丁寧に、読み込みすぎたゆえに、
その読書は人生を、世界を変えてしまうほどの危険性を孕んだ。
ある学者は言った。
本には持つだけで力を宿すような、
ある種の“マジカル”がないと駄目だ。
例えばバチカンが聖書の写本1冊持っているだけで世界を征服したように。
ある詩人は言った。
たとえそれがどんな本であれ、本は危険になり得る。
なぜなら人は自分の中の“怪物”に出会うために読書するのだから。
悪徳の書ですら、毒にもならないときがある。
読書が危険になり得るかどうかは内容の過激さにはない。
その本をどう読むのか。
ただ共感を得ることを目的とせず、
当たり前と思っていた価値観を崩壊させる、
激しい心を揺さぶる読書。
たった1冊であっても、
本は世界を変容させる力を秘めている。
ある人は言った。
この世に本は2種類しかない、
読むに足らない本か、読んでもロクなことにならない本。
宗教改革の立役者として知られるルターは
聖書を唯一無二のよりどころにして、読み込んだ。
丁寧に、丁寧に、読み込みすぎたゆえに、
その読書は人生を、世界を変えてしまうほどの危険性を孕んだ。
ある学者は言った。
本には持つだけで力を宿すような、
ある種の“マジカル”がないと駄目だ。
例えばバチカンが聖書の写本1冊持っているだけで世界を征服したように。
ある詩人は言った。
たとえそれがどんな本であれ、本は危険になり得る。
なぜなら人は自分の中の“怪物”に出会うために読書するのだから。
悪徳の書ですら、毒にもならないときがある。
読書が危険になり得るかどうかは内容の過激さにはない。
その本をどう読むのか。
ただ共感を得ることを目的とせず、
当たり前と思っていた価値観を崩壊させる、
激しい心を揺さぶる読書。
たった1冊であっても、
本は世界を変容させる力を秘めている。
目次
- 目次
- 合本 危険な読書
- 10代で読んでおきたい異常本。 荒俣 宏×滝本 誠
- 自分の中の“怪物”に出会う。 吉増剛造
- 荒唐無稽を味わう。 高木壮太
- 文学の副作用。 小野正嗣×倉本さおり
- ポリティカルな読書のススメ。 小倉ヒラクpha村上 慧山下陽光
- 活字中毒者の本棚。 内藤 陳
- 反社会的な、社会派出版社。 東京キララ社
- 人の闇を覗く―事件本―。 小野一光
- 危ない水野しずの読書遍歴。 水野しず
- 世界が変わるアイドル本。 大森 望
- 骨太! 社会派ノンフィクション。 武田砂鉄×荻上チキ
- 自民党の2大潮流を辿る読書。 田中秀征×西寺郷太
- アメリカ社会の底辺からの手紙。 リン・ディン×川上未映子
- 食べること、交わること、混沌とすること。 赤坂憲雄×川上弘美
- 思考する美食。 菊地成孔×廣瀬 純
- ジム・トンプスンとアメリカ犯罪小説。 滝本 誠吉野 仁
- 戦慄の東欧文学。 滝本 誠
- 没後70年、クロウリー再臨。 国書刊行会
- 目次
- 合本 危険な読書
- 10代で読んでおきたい異常本。 荒俣 宏×滝本 誠
- 自分の中の“怪物”に出会う。 吉増剛造
- 荒唐無稽を味わう。 高木壮太
- 文学の副作用。 小野正嗣×倉本さおり
- ポリティカルな読書のススメ。 小倉ヒラクpha村上 慧山下陽光
- 活字中毒者の本棚。 内藤 陳
- 反社会的な、社会派出版社。 東京キララ社
- 人の闇を覗く―事件本―。 小野一光
- 危ない水野しずの読書遍歴。 水野しず
- 世界が変わるアイドル本。 大森 望
- 骨太! 社会派ノンフィクション。 武田砂鉄×荻上チキ
- 自民党の2大潮流を辿る読書。 田中秀征×西寺郷太
- アメリカ社会の底辺からの手紙。 リン・ディン×川上未映子
- 食べること、交わること、混沌とすること。 赤坂憲雄×川上弘美
- 思考する美食。 菊地成孔×廣瀬 純
- ジム・トンプスンとアメリカ犯罪小説。 滝本 誠吉野 仁
- 戦慄の東欧文学。 滝本 誠
- 没後70年、クロウリー再臨。 国書刊行会
- 世にも奇妙なSF作家グラフィティ。 アイザック・アシモフアーサー・C・クラークレイ・ブラッドベリカート・ヴォネガットJ・G・バラードフィリップ・K・ディック
- オルタナティブな表現の場。 トーチweb
- 世界の奇書・珍本。 豊﨑由美×柳下毅一郎
- 極限状態、漂流文学。 角幡唯介×エリイ
- 山の怪談。
- 怒りの文学。 柴田元幸×青羊×トオイダイスケ
- 日常のひずみを垣間見る文学。 末井 昭×植本一子
- 生きづらさと実録私小説。 高石智一×花田菜々子
- ポップソングと江戸文芸。 児玉雨子
- ニッポンのオカルト。 井浦 新
- 嘘のようなホントの話。 岡宗秀吾
- 奇妙な生き物が出てくる本。 酉島伝法
- ぞっとする俳句、短歌。 佐藤文香×山田 航
- 自分が死んだことに気がつかない人たち。 春日武彦
- この世は、クトゥルー神話。 佐野史郎×東 雅夫
- 他人の「手帳類」を覗き見る。 手帳類図書室
- 命懸けの取材―潜入本―。 urbansea
- 国語辞典を読む。 見坊行徳×稲川智樹×飯間浩明×西村まさゆき
- 書体敏感肌。 鈴木 功×正木香子
- 五感で味わう本の話。 松岡正剛×町口 覚
- 切って候、「裁断本」。 松本弦人
- ビジュアル系バカ一代。 手塚敦嗣×中嶋大介
- ◯◯の文化史。
- 最も危険な作家、筒井康隆。
- 筒井康隆と私 文・町田 康
- 筒井康隆の傑作について語り合おう。 佐々木 敦×中原昌也
- 筒井康隆インタビュー。
- 危険な作家 蓮實重彦ドナルド・トランプ大江健三郎ウラジーミル・ナボコフ平山夢明上野 瞭今村夏子井田真木子藤木TDC木下古栗町田 康高原英理山尾悠子アラン・ロブ=グリエ森泉岳土
- 私の価値観を180度変えた1冊。 加藤直徳最果タヒ小林エリカ片桐はいり名久井直子クサナギシンペイ高木正勝根本宗子せきしろ神谷圭介野川かさね高見のっぽピーター・バラカン光嶋裕介石井孝之細馬宏道曽我部恵一深田晃司平野紗季子落合陽一中嶋大介堀部篤史大森克己柴崎友香菅野楽章川瀬 慈平倉 圭山中俊治安田 登ロマン優光天久聖一岩井秀人危口統之
- 危険な漫画。 画・伊藤潤二
- 対談 夏目房之介×島田一志
- 異形のものたち 近藤 智
- 不穏な食卓 海猫沢めろん
- 愛と性の痛み 森林原人
- 恐るべき子供 唐木 元
- 社会への反抗 D.O.
- 伊藤潤二インタビュー
- 理系読書99
- なぜ人は危険な未知の世界へ踏み出すのでしょうか? 川上和人×角幡唯介
- 数学を通して世界を見る面白さを教えてください。 森田真生
- 人類の今と未来を知るにはどんな本を読めばいい? 吉川浩満
- なぜ人は、見えないものに惹かれてしまうんですか? 福岡伸一×小林エリカ
- 特別付録 危険なドラマ NETFLIXオリジナルシリーズ『全裸監督』ガイドブック
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